美容医療の分野で注目! 肌の修復を支える
先進アプローチ「エクソソーム」とは?」
「組織の修復に大きな影響を与えるのではないか」という着眼点から、再生医療分野で研究が進み、美容医療の領域へと広がったエクソソーム。なぜ、“美肌のカギ”として注目を集めているのか。そして、その正体とは。関心が高まるエクソソームについて、友利先生にお伺いしました!
都内のクリニックに勤務する傍ら、医学的視点を交え、美しさや健康にまつわる情報を発信。美容医療から化粧品会社の研究に精通し、わかりやすい解説でファン多数。
紫外線に大気汚染、メンタル的なストレスは、もはや避けられないし、多忙になると食事や睡眠は乱れがち。さらに美しくなるための美容医療でさえ、肌にとってストレスになることも。
もはや免れることのできないストレスによるダメージ。だからこそ大切なのは、ストレスをゼロにするのではなく、ストレスによるダメージからどれだけスムーズに回復できるか。これこそ、エスティ ローダーが研究を進める新たな美肌アプローチだ。
「私たちは、“もっとハリが欲しい”“もっと透明感を高めたい”など、肌状態を“アップ”させるケアにばかり目を向けがちです。でも、そういったケアが生きるのは、炎症などのダメージを抱えていない健やかな状態。でも、今は、生きているだけで日々さまざまなストレスにさらされるうえ、そもそも年齢を重ねることで、炎症は起こりやすくなっています。マイナスにいくらプラスをかけ合わせても、プラスにならないのと同じで、結果が出にくいため、まずは肌を回復させてゼロにまで立て直すことが、重要です!」(友利先生)
肌が回復する過程において、さまざまな細胞が互いに情報をやりとりし、連携しながら働いている。そして、細胞ひとつひとつが健やかに本来のポテンシャルを発揮するうえでも、細胞同士の適切なコミュニケーションは必要な条件のひとつ。
「回復は、何かひとつのスイッチを押せば進むような単純なものではなく、多数の細胞が連携して働くことで成り立っています。例えば、炎症をコントロールする細胞、新しいコラーゲンを生み出す細胞など、表皮・真皮といった枠を超えて、協働することが大切。さらに、回復が終わったら速やかに収束モードに入る必要もあります。こうした一連の流れをスムーズに進めるうえでも、細胞同士の密なコミュニケーションが大切であり、美肌へのカギを握っています」(友利先生)
細胞から細胞へ情報を運ぶメッセンジャー的役割を担うのが、エクソソームであり、生物学的な「コミュニケーションシステム」を支えるひとつ。肌の回復に欠かせない細胞間のコミュニケーションにも深く関わっている。
「ひとつの情報を伝えるペプチドを“電報”とするなら、エクソソームは多様な情報を詰め込んだ“ギフトボックス”。タンパク質やRNAなどを細胞から細胞へ運び、細胞の中まで届けることも。複数の情報をまとめて受け渡せ、多くの細胞が連携して働く肌の回復メカニズムにおいても重要な存在です。加齢やストレスによって、細胞間の連携力が低下しがちなこともわかっており、ライフスタイルを見直すとともに、エクソソームなどに着目した細胞間コミュニケーションへのアプローチは、これからのスタンダードになっていくように思います」(友利先生)
安定性が高く、肌本来の構造と親和性が高いのが植物由来のエクソソーム=バイオエクソソーム。中でもエスティ ローダーが着目したのが、CICAケアなどでもおなじみのツボクサに由来するもの。500種以上のペプチドを含み、多数の美肌シグナルとして働く。
「エスティ ローダーが研究するツボクサ由来のバイオエクソソームには、500種類以上ものペプチドが含まれているとのこと。つまり、いろんな種類の入ったギフトボックスであり、ひとつで多様な情報を届けられて、回復に関する複数のスイッチを押せる! 回復はひとつの働きで完結するものではないからこそ、多面的に細胞間コミュニケーションへ働きかけるというのは期待値が高い。さらに、さまざまなバイオエクソソームがある中で、ツボクサに着目したのもユニーク。CICAケアとしても知られるツボクサは抗炎症や抗酸化といった作用をもつ植物であり、その効果をエクソソームという形で届けようという発想が興味深い。また長年の肌の回復に関する研究から、何かを必要かを見極めているからこそ辿り着いたのがツボクサ由来のエクソソームという点も注目しています」
多彩な美肌シグナルにより必要な情報がそれぞれの細胞に届くことで、肌の回復への道筋はスムーズに。赤みや刺激感を鎮静し、バリア機能を整えるというマイナスをゼロにするところから、弾力感やハリ感、明るさを高めるなどプラスまで、さまざまな効果が期待できる。
「肌を健やかに保つために必要なものをすべて外から与えるのではなく、美肌に関わるさまざまなシグナルを届けることで、肌本来の回復力を後押しする。そうした今回のアプローチは、エスティ ローダーらしくてユニーク。無敵に思われがちな美容医療も、施術のダメージを肌がみずから回復させていく必要がある。だからこそ、その力を日々のケアで培っておくことは、美容医療を取り入れる人にとっても大切だと思います」(友利先生)
「例えば、シワなど目に見える悩みが現れると、それに対するケアだけを考えてしまいますが、そういった対処ケアを効かせるためにも、細胞間の適切なコミュニケーションが大切です。保湿してバリア機能を整えるのと同じように、細胞間コミュニケーションに着目したケアも、日々のベーシックなケアに。私たちが自覚する前から、肌の中ではさまざまなストレスの影響によるダメージが起こっているからこそ、顕在化してから対処するのではなく、スムーズに立て直せる肌状態を保っておく必要がある。肌の中や細胞レベルで、何が起こっているのかが明らかになってきた今だからこそ、エイジングケアの基本として取り入れられるようになった考え方だと思います」(友里先生)
「40年以上にわたって夜間の肌を研究し、サーカディアンリズム、マイクロRNAによるシグナル、細胞間コミュニケーションへと研究を深めてきた。その積み重ねが、エスティ ローダーの“秘伝のタレ”とも言えるトリペプチド-32や、今回のツボクサ由来のエクソソームへとつながっているように思います。また、夜間の肌を研究する中で、夜だけではなく、夜の肌回復をスムーズにするために日中の肌まで考えているのも特徴的。生体の仕組みを解明し、必要なアプローチを見出す。安全性や安定性、そして必要な場所まで届けることまで考える。そんな一貫した研究姿勢がエスティ ローダーを私が信頼する理由です。さまざまな研究発表に触れるたび、「それ、エスティ ローダーはずっと前から研究していたことなのでは?」と思うことも。常に時代を先駆けている、そんな印象を持っています」
「地球の砂漠化は進んでいて、ますます乾燥リスクは上がり、ライフスタイルも大きく変化。そもそも動物と同じように陽が沈んだら寝て、朝日が昇ったら起きる生活をしていたはずなのに、今はそうではない。このこと自体、体にとってはストレス。当然、肌状態にも大きく影響しています」(友利先生)